PEOPLE’S VOICE #006
地元の方と触れあうことで
自然と人が集まってくる「陶房」
陶房永治
安井永治さん

白子町への移住を決めたきっかけは
15年前、田舎暮らしがしたいという父の希望を実現するために、白子町に来ました。移住する前は、両親は船橋市に住んでいて、私は京都で陶芸の修行をしていたんです。白子町で暮らすことを決めた時に、この場所で創作活動をして陶芸教室を開くことを思い立ちました。
安井永治さんと、愛犬のドンちゃん。
自宅兼陶芸教室の周りには、広いお庭があります。
陶芸教室にはどんな方が参加されていますか
電動ろくろや、手びねりで湯飲みを作る「陶芸体験」には、東京や神奈川からご参加くださる方がいらっしゃいます。陶芸が目的の方はもちろん、焼きハマグリを食べに来たついでに、という方もいて、都市部からでもアクアラインを使えばすぐということで足を運びやすいようです。移住と同時に陶芸教室を始めたときは、人が集まるかどうか不安でしたが、引越の挨拶まわりで陶芸教室を始めることをお伝えしたら、ご近所の方々がすぐに来てくれて安心しました。すぐにみなさんに優しく受け入れていただきとても嬉しかったです。

 

近所の生活音や車の騒音がない、静かな環境なので、創作活動に集中できるそうです。
白子町で移住生活を楽しむコツを教えてください
千葉市まで車で1時間ちょっとあれば着きますし、白子ICが近いので都市部に用事があってもあまり困らないですね。愛犬のドンちゃん(秋田犬)も、散歩に行きやすい環境なのであまりストレスがないようです。テラス部分に作った2畳ほどもある広い犬部屋は、「犬が飼いたい」と願っていた父の力作なんですよ。この家を購入した当時は、庭まわりに木々が乱雑に生えて荒れていましたが、主に父が切り開いて整地したことで、今では陶器を焼く窯小屋をはじめ、家庭菜園や花壇、ゴルフの練習スペースなどがあります。陶芸教室に訪れた近所の方が「あら、キレイになったわね」なんて、声を掛けてくれました。それからどんどん仲良くなって、交流を深めていったんです。父も積極的に自治会に入って地区内に花の苗を植える活動に参加したりしています。こちらから壁を作らず、まずは挨拶をするところから。自分から地域に溶け込んでいくようにすれば、移住生活がもっと楽しく、充実したものになっていくと思います。

 

選べる色が多いのも、人気の理由のひとつ。ネットで情報を知って、遠方から陶芸体験に参加される方も多いそうです。

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