PEOPLE’S VOICE #003
自宅の隣に工房を建て
美しいガラスの器作りに専念
左藤 玲朗さん

なぜ白子町に移住されたのか、また移住されて何年ですか?
グラスや小鉢、カトラリーたてなど、ガラス器を中心に作っています。火を使う仕事なので、どうしても仕事場が遠いと不安だったので、家の近くに工房を建てたかったんです。当時不動産のサイトで、千葉県、山梨県、静岡の西伊豆などを中心に物件を探していました。千葉県は比較的広い敷地の物件が多かったのですが、こじんまりしていて自宅の隣に工房も建てられそうだったので、ここに決めました。実は白子町のことはそれまでは知りませんでした。
独立して17年になりますが、最初の9年は丹波市で、その後白子町に移住して8年です。
白子町に実際に住んでみていかがですか?白子町のいいところを教えてください。
山間部で生まれ育ったということもあり、海が近いことも気に入っています。明るいし、開放感がありますね。最近は仕事が忙しく、海にもなかなか行けないのですが、引っ越してきた当時は毎日のように海に行っていました。
ちょっと駅まで遠いのですが、車を使うと都内も近いし、最近はネット販売も多いので、さほど不便は感じていません。
仕事柄、音が出る電動工具を使うし、夜中まで作業をすることもあるので、近所にもご迷惑かとも思うのですが、仕事の内容を理解してくださって、苦情を言われたこともないですね。白子町は移住してこられる人が多いせいか、新しく来た人に対しても、とても親切です。きっとおおらかな方が多いんですね。
工房の作品たち。よく儚さの象徴として描かれるガラスですが、左藤さんの作品はどれも素敵に使われる様子を想起させる輝かしさです。
ここは天然ガスが通っているので、ガス代もかなり安いんです。以前は灯油を使用していたのですが、灯油が高かった時期と比べて、今は燃料費も半分くらいですね。仕事上、どうしても火を使うので、とても助かっています。
白子町は静かだし、自然がたくさんあるので私のように自宅で仕事をする人にはとてもいい環境だと思います。
製造の命とも言える溶解炉。作業場でもひときわ貫禄を感じさせる佇まいです。

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